インクライン2024.2月号を掲載しました。
開始日:2024.02.01 (木)
いざ決戦の地、山梨にて~西東京山梨会との書面添付対抗戦そして絆~ 総務委員長 横田 聡
近畿京滋会のみなさま、こんにちは。さる昨年12月中旬に、西東京山梨会との書面添付対抗戦の果たし受け状を持参しまして、山梨県石和温泉にて西東京山梨会の理事会に参加させて頂きました。参加メンバーは佐藤会長、角谷ニューメンバーズサービス委員長、篠田書面添付推進委員長、植田センター長、私の5人で行ってまいりました。
実はそれ以前の11月終わりに西東京山梨会の岡野会長をはじめ計8人の西東京山梨会の先生方が近畿京滋会の理事会の場に先に書面添付対抗戦の果たし状を持ってまいられました。その時も西東京山梨会の先生方と、とても親しく心のこもった交流が出来ました。今回はそれを受けての書面添付対抗戦の果たし受け状を持って近畿京滋会から西東京山梨会の地に参上した次第ということになります。
~緊張の一瞬~
京都から新幹線、JR中央線を乗り継ぎ、石和温泉駅に到着したのは16時頃でした。
そこから西東京山梨会の理事会の会場であるホテルに到着して、すぐに果たし受け状を岡野会長にお渡しする授与式となりました。事前に用意した新選組のハチマキを巻き、必殺仕事人のテーマ曲をかけて会場へ入場となりました。緊張の瞬間でした。そして、西東京山梨会の岡野会長のもとにかけつけ、佐藤会長が果たし受け状を堂々と読み上げされました。
「誇り高きTKC会計人が巡回監査を断行し企業の黒字化と適正申告を支援するなか我々地場の金融機関は対抗戦となる『書面添付』を大歓迎する風を吹かしている。もはや書面添付を阻むものは何もない。我々は租税正義の守護者の道を突き進むのみである。勝敗は予断を許さぬ大熱戦、後を見せるは卑怯なり、いざ勝負!」
佐藤会長の思いと覚悟の気持ちが伝わる場面でした。岡野会長が丁寧にお受け取りをされ、この果たし受け状の授与式はいったん終了しました。この果たし受け状は篠田委員長が自ら直筆で書かれたとても素晴らしい果たし受け状です。
今回の場には、TKC全国会事務局の方もご参加されていました。おそらくTKC会報にもこの対抗戦の記事が載るものと思います。それだけ、今回の書面添付の対抗戦のような活動が、TKC全国会の目的の一つである、中小企業の永続的発展に繋がる、大きな影響を与えるものだということが認識されているものと感じました。
~理事会から親睦の場へ~
果たし受け状をお渡しした後、そのまま理事会にオブザーバーとして参加させて頂きました。他地域会の理事会に参加させて頂くのは初めての機会でした。実は、以前に全国会の総務委員会の時に、勉強のためお互いの理事会が見学出来たらいいね、という話を西東京山梨会総務委員長の曽根先生と話していました。幸いにも実現できた形になりました。
西東京山梨会の理事の先生方はとても熱心に意見交換をされて、かつ報告書類がとても充実されていました。特に支部長先生の報告が詳細にされていて、それだけ支部活動を重視されているのが理解できました。会員同士の相互交流の大切さ、どこの地域会でも同じであると感じました。とてもいい勉強の機会を頂きました。
理事会の後、親睦の場である懇親会にも参加させて頂きました。たくさんの西東京山梨会の先生方と、膝を付き合わせ、色々なお話しをさせて頂き、とても心のこもった交流ができて嬉しく思いました。
全国どの場所にいても、TKC会計人の仲間と今この瞬間同じ場所にいて、共感できること。単なる仲良し集団ではなく、同じ理念を共有した仲間であるからこそ分かちあえる、絆が生まれる、そういう瞬間があることを改めて肌で感じることが出来ました。
~甲府から河口湖、そして富士山へ~
次の日は、朝から曽根総務委員長と宮岡中小企業支援委員長が車を出してくださり、山梨県の様々な名所をご案内頂きました。
まずは信玄餅で有名な桔梗屋さん本社工場に案内されました。信玄餅に、信玄プリン、信玄棒、信玄ソフトクリーム、そうここはまさしく甲斐の国、武田信玄ゆかりの地でした。
そして山梨県甲府といえばぶどうの産地、ワイナリーも有名です。私はワインはよく分かりませんが素敵なワイナリーも見学させて頂きました。そして、山梨県で有名な郷土料理ほうとうも堪能させて頂きました。戦国時代の武田軍の出陣の際には、ほうとうを食べて出陣されていたのではと思いを馳せました。
河口湖を抜けていくと目の前に、とてもとても大きな富士山が見えました。
残念ながら天気が曇りのため、富士山は完璧に見えなかったのですが、それでもそのスケールの大きさと荘厳さ、美しさを感じることが出来ました。
たくさんの素晴らしい場所にご案内頂き、曽根先生、宮岡先生には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
帰り際、遠ざかる富士山を見ながら、感謝と寂しさがいりまじったような不思議な感慨深い気持ちになりました。
~末尾にあたり~
今回の西東京山梨会の対抗戦の趣旨ですが、単なる数字の競い合いではなく、書面添付の推進を進めることによって、お互いの地域会がより活性化することが一番の目的であると考えます。対抗戦は書面添付の純増数(法人)と実践事務所数の純増です。この対抗戦は先生方一人一人の推進が、大きな輪になって地域会の発展に繋がるものと確信しております。ぜひとも会員先生の一つ一つの書面添付のご協力をお願いしたいと存じます。
今回このような貴重な機会を頂きましたのも、全ての会員先生のおかげだと思って おります 。ありがとうご ざ いました。そして全てのTKC活動はこれまでの先達の先生方の継続した努力、活動の積み重ねのおかげで育まれたものであると確信しております。今後とも至らぬ点が多々あると思いますが、少しでも多くの京滋会の会員、職員の皆様が、TKC活動に笑顔で参加できる、そんな環境づくりを支援したいと思います。最後まで、ご精読ありがとうございました。
会員から会員へ 働き方改革
能登での被災体験から~「もしも」を「いつも」に近づける~ 洛南支部 神佐 真由美
大変な2024年の幕開けです。1月1日の午後、石川県中能登町の実家であの大きな地震に遭いました。実家は海から遠く津波のおそれはなく、家族も皆無事ですが、近所には、亀裂が入った道路や、1階部分がつぶれてしまっている家屋も見受けられます。被害の大きい奥能登の皆さんのことを思うと、胸がいっぱいになります 。亡くなられ た方々のご冥福をお祈りするとともに、早く平穏な生活が送れるよう、願ってやみません。当たり前だった能登の美しい景観や日常風景も、今や心の中。地震という自然災害はどこまで私たちのふるさとを破壊するのだろうと恨めしくさえ思います。
今回の震災を経験して実感したことは、「もしも」のことと「いつも」のことに、距離がある限り、災害に備えられないということです。今回のように通信に不具合がでると、スマホのバッテリーがみるみる減る恐怖を味わいます。モバイルバッテリーを使う習慣がなければ「もしも」のときに使えません。ガソリンをギリギリまで給油しないことを「いつも」にしていると、「もしも」のときにたちまち動けなくなります。
大切なものを持ち出せる「いつも」がないと、「 もしも」のときに持ち出すことなど到底できません。家具が倒れる場所で「いつも」寝ていては、「もしも」のときだけ避けることは不可能です。止まると困る設備は、早めに手当てをする「 いつも」の習慣がないと、「もしも」のときに一 番最初に打撃を受けます。
もちろん 、「 いつも」にできないものもあります。携帯トイレや 、非常用の電源、災害伝言ダイヤルなどです 。「もしも」のことを想像し、「もしも」をできるだけ「いつも」に近づけて、もしものときに大切な人を守れる自分でいたいです。( 「もしも」を想定しておくこと。これって、普段の仕事の段取りでも大事なことかもしれません。)
さて、能登の復興は長い道のりになりそうです 。復興の折にはぜひいらしていただきたいのですが、現在、能登は大漁、美味しいお魚が、いつも通り観光ができる金沢で食べてくれる人を待っています。ぜひ食べて応援してください!
#能登をあきらめない #がんばろう石川