インクライン2024.6月号を掲載しました。
開始日:2024.06.01 (土)
デイドリーム・ビリーバー -明日の自分を照らす光は、今日の自分が放つのさ- 副会長 本井 哲也
デイドリーム
近畿京滋会が開催している行事や研修会には、毎回、本当に多くの会員先生や職員さんに参加していただいております。(最近ですと、令和6年4月4日に開催された企業防衛特別研修会には、96名の会員先生と233名の職員さんが参加されました。)
私はこの2年間、それらを、副会長として、いつも 、会 場 の 前 の方で、時には少し高いところから眺めさせていただいており、その際に、いつも思っていることがひとつあります。それは、「これでもまだ、参加していない会員先生や職員さんの方がずっと多いのだよね。」ということです。
それはけして、来られていない方を悪く思うとか、がっかりするのではなく、逆に 、もし 、すべての会員先生や職員さんが申し込まれたら、一体どうなるのだろうかと心配?をする気持ちであり、会場はどこでするのか?準備は?運営は?予算は?懇親会は?等々をつい考えてしまいます。そして、行事や研修会に参加することで、参加者全員が、なにかを、都度得るとするならば、近畿京滋会が京都・滋賀の社会に発揮する影響は、今よりどれほど大きなものになっていくのだろうかという、可能性の大きさを、つい 、地域会の伸びしろとして考えてしまいます。
現状、現実に起こりうることではないので、考えたところで時間の無駄なのかもしれません。けれど、毎月会員数の増減を意識して過ごしていると(令和6年4月で407名です)、つかの間でもそんなことを「夢想」してしまいます。
行事の度に、研修会の度に、参加する会員が、1人2人と増えていき、いつか、全会員が、一堂に会する機会が、あればよいのになぁと、毎回、思っては、その場面を想い、記念写真のシャッターを押してみたりしてみる、そんな、私の、デイドリーム。
放つ光
「明日の自分を照らす光は、今日の自分が放つのさ」とは、私が、税理士資格取得の勉強をしていたころ、日々胸の奥で呟いていた言葉であり、長らく忘れていたのですが、この頃ふと思い出し、TKC全国会及び地域会にも、通じるものがあるのではと思ったりしています。
近畿京滋会では、2ヶ月に1度、平日の午後に、支部長連絡会議を開催しており、6支部の支部長(+副会長・総務委員長・センター長・センター長代理、事務局長)が集まり、支部の現状や取り組みを報告し、情報を共有しています。
その中で、常に議論されるのが、支部例会の参加者をどうやって増やすか、についてです。(現状、支部例会の参加率は、けして高いとは言えません。)
私は、会議に参加させていただくなかで、改めて考えます。そもそも、なぜ支部はあるのか?なぜ支部例会をするのか?もし支部が無かったなら?もし支部例会をしなかったら?等々。
TKC全国会は、1971年に結成されました。現在全国には127の支部があります。これまでの時間のなかで、この国のそこここで、これまでに何度、支部例会が開催されてきたのでしょう?延べ何人の会員が、支部例会に参加されてきたのでしょう?それは、数え切れないほどの回数や、人数になるはずです。
もし、1回1回の支部例会に、1人1人の参加者に 、放 つ 光 があったならば 、淡くても、細くても、それらは重なって、束になって、凄く大きな光になっていることと思います。無口?な私は、会議中、たいした発言もせず、そんなことを「夢想」しています。
また、TKC全国会及び地域会には、委員会活動があります。そこにも放つ光があるならば、縦の活動としての支部と、横の活動としての委員会、それらが重なり合って、本当に大きな光が、これまで放たれてきたのだなと、これからも放たれていくのだなと 、眩しく思ってしまう、そんな私の、デイドリーム 。
照らす光
近畿京滋会には、毎月のように入会者があります。また、常に何人かの入会候補者もおります。それはちょっと不思議なくらいで、一体何が、入会者にとって魅力なのかと訝しく?思ったりもしますが、TKCの会計・税務システム及び発信される情報等々は、それらの全てが、前述の放つ光によって、照らされているからだと思っています。
支部活動や委員会活動に魅力をかんじてTKCに入会される方はおられないと思いますが、入会されたなら、これらの活動のなかからも沢山のものを得ていただけたらと思います。そしてこれらの活動のなかで、「与えて」いただけたらとも思います。
例えば支部例会に参加して、何も得ることが無かったなと思う帰り道もあるかも知れません。けれどその一方で、あなたの隣に座っていた誰かは、あなたの言った何気ない言葉を、大切に持ち帰っているかも知れません。少なくとも、支部長はあなたの参加を喜んでいたことと思います。(それは、本当に、間違いなく。)
毎週火曜日に送られてくる「にじいろ通信」は必ず見てください。支部例会や、委員会事業の日程を確認し、自身のスケジュールを確認し、行きたいか・行きたくないか、ではなく、行けるか・行けないか、で判断し、行けるのなら、参加していただけたらと思います。全ては無理だと思いますが、少なくとも、支部例会だけは、その基準で、全会員が判断する地域会、そうなれたらと「夢想」する、そんな私の、デイドリーム。
ビリーバー
その昔(それは大昔)、税理士会のなかでは「あの人はTKC会員だから・・・」と、眉をひそめられることもあったとお聞きしました。
その当時は、TKC全国会に入会することはとてもハードルが高く、覚悟のいるものであったことと思います。
時は流れ、今では、税理士会はもとより、金融機関や税務当局からも信頼され「TKC会員であれば」と、巡回監査や書面添付等々を当然やっているものと思われたりもしており、そうでない場合「あの人はTKC会員なのに・・・」と、がっかりされることもあるかもしれません。
現在、TKC全国会に入会することは容易です。けれど、会員に「なる」ことは容易なことではないように感じております。また、変化する環境のなかで、会員で「ある」ことも容易ではないとも感じています。
私自身、TKC職業会計人としては、出来ていることよりも出来ていないことの方がはるかに多く(これがよくある謙遜でないところが本当に悲しいのですが)、今よりも、少しでも、向上していかねばと、日々呻吟しており、地域会に関してのデイドリームを見ている場合でもないのですが、今後も、その実現を信じるビリーバーとして、自身の業務だけでなく、地域会の活動にも、微力ながら関わっていきたいと思っております。
ぜひ、会員1人1人が、今日放つ光で、明日の地域会を照らしていきましょう!